私たちは、自分たちの活動が環境に影響を与えることをよく理解しており、変化の担い手であるべきだと考えています。しかし、それは決して簡単なことではありません。気候変動との戦いは、私たちに多くの課題を突きつけています。特にCO2排出量を削減する上で、私たちがどのような取り組みを行っているのかをご紹介します。
知っておきたいこと
気候変動とは?
気候変動とは、長期的に気象バランスや生態系を変化させる、地球規模の気候の変化のことです。これは基本的には温室効果によって引き起こされる自然現象ですが、人間の活動、特にCO2の排出によってそのバランスが崩れてしまっています。
DECATHLON がコミットする理由
スポーツをする者にとって、世界中がプレイグラウンドです。私たちは、自社製品の生産、輸送、使用、流通が地球に影響を及ぼしていることを認識しています。だからこそ、私たちには行動を起こし、迅速に対処する責任があるのです。
DECATHLON のコミットメント
2021年9月、SBT(Science Based Targets)イニシアチブは、DECATHLON の3つの軸にわたるコミットメントを公式に認定しました。

2016年から2026年の間に、SCOPE1および2におけるCO2排出量の絶対値(tCO2e)を90%削減する

2016年から2026年の間に、SCOPE1、2、3における炭素集約度(tCO2e/EUR付加価値)を53%削減する

製品およびサービスの購入に関連する排出量の90%を占めるサプライヤーが、科学的根拠に基づいた独自の削減目標を設定できるよう支援する
イメージとしては、現在、DECATHLON の製品は、1つあたり平均して8.7キロのCO2を排出していることになります。

私たちの目標:カーボンニュートラルに貢献する
パリ協定で定められた世界共通の目標は、2050年までにカーボンニュートラルを達成することです。しかし、具体的にどうすればいいのでしょうか。
まず、そのための手段を正しく選択することが重要です。 私たちは、企業のカーボンニュートラルに関するベンチマークを発表している「Net Zero Initiative」への参加を決めました。つまり、このプロジェクトと足並みを揃えたわけです。
ここで強調しておきたいことがあります。「カーボンニュートラル」(または「ネットゼロ」)という表現は、CO2の排出量と吸収量のバランスをとるという世界的な目標を指しているに過ぎません。組織に求められている目標ではないのです。このような状況において、私たちは、バランスをとるだけでなく、そのバランスをとる上で必要な貢献をしなければならないと考えています。
そのために私たちが用いる3つの手段
これまで私たちは、排出量を減らすことに重点を置いて行動してきました。また、他社の排出量を削減し、二酸化炭素の吸収量を増やす取り組みは、まだ始まったばかりです。
LEVEL 1
直接・間接的な排出量を削減する
再生可能エネルギーによる電力の使用、製品のエコデザイン、製品の長寿命化、梱包の最適化、空輸の制限、ソフトモビリティの推進など
よくある質問
デカトロンの梱包について
デカトロンでは、サステナブルな未来のために環境への配慮とお客様にとっての利便性を両立するため、梱包の簡易化を進めています。デカトロンオンラインストアでは簡易包装を採用しております。デカトロンは、2026年までに以下の包装に関する目標を掲げています
- 包装の99%をFSC(R)またはPEFC認証紙に
- 単一使用プラスチックを90%削減
これらの目標に向けて、すでに多くの取り組みが進められており、2024年時点では1,600トン以上のプラスチック削減を達成しました。梱包をシンプルにすることは、環境負荷を軽減する大きな一歩です。
梱包も"エコデザイン"の一部です
製品そのものだけでなく、梱包材についてもライフサイクルアセスメント(LCA)を実施し、環境負荷を数値で可視化。その上で、必要最小限の素材・構造に絞ることで、廃棄時の環境影響を抑えています。
デカトロンには包装専門のチームがあり、「必要がなければ包装しない」という方針のもと、エコで効率的な梱包を設計しています。
みなさまへのお願い
環境への負荷を減らすために、デカトロンでは引き続き簡易包装を推進していきます。お客様には、商品の梱包がシンプルであることにご理解とご協力をいただけますと幸いです。
関連リンク:
- デカトロンのサステナビリティ取り組み(英語)
- プラスチック削減について(英語)
LEVEL 2
排出されたCO2の吸収量を増やす
例えば、森林再生や再生可能エネルギー開発に関連するカーボンクレジットの購入、炭素隔離に関する革新的なプロジェクトへの資金提供など
LEVEL 3
パートナー企業からの排出量を削減する
例えば、より少ないエネルギー消費で製造できる設備など、DECATHLON(デカトロン)の外部の低炭素化プロジェクトに直接資金を提供するなど